妊活中の女性や妊娠の可能性があるときや、妊娠判明直後に飲んでしまった薬について不安を感じる人は多いと思います。
ほとんどの場合、赤ちゃんに悪い影響はありませんが、妊娠が判明したあとは、自己判断で薬を飲むのは避け、かかりつけの産婦人科医に相談しましょう。薬の服用に注意が必要なのは、妊娠4〜9週目の終わりまでです。
この時期には中枢神経をはじめとして、心臓や四肢(手足)、目や鼻など、赤ちゃんの体の大事な器官が作られるので、赤ちゃんの体に影響を及ぼす成分の含まれた薬を飲むと、形態異常が起こることもあります。妊娠4週未満に飲んだ薬は心配いりません。市販薬も病院でもらった処方薬でも赤ちゃんに悪影響を及ぼす薬の種類はほんのごくわずかです。
しかし、妊娠が分かった後は、薬は決められた回数と量を守り飲むことは言うまでもありませんが、なるべく飲まなくても良いように日ごろから体調管理をしっかりとすることが大切です。
市販薬
風邪薬、便秘薬、鎮痛剤など
妊娠4週未満で飲んだものは心配の必要はなし。それ以降の服用の際は、産婦人科医に相談しましょう。
処方薬
産婦人科以外で処方された薬は、できるだけ早くに担当医と産婦人科医に相談して服用しましょう。産婦人科で医師が必要と判断し、薬を服用したほうがいいと処方される場合があります。妊娠中に薬を飲むことに不安な方は医師の説明をよく聞き、納得した上で服用しましょう。
ビタミン剤
ビタミンBやCは過剰に飲んでも尿に混じって排泄されるので問題ありませんが、ビタミンAやDは過剰に摂取すると胎内に蓄積され、赤ちゃんに以上がおこる可能性があります。念のため、妊娠4〜7週末までは飲むのを控え、それ以降も用量を守って飲みましょう。

さて、次は妊活中、妊娠中における、酒・タバコ・カフェインについて、注意しておくべきことです。
1.妊娠中の飲酒の影響
総じて、妊娠中の飲酒が赤ちゃんに影響を及ぼす可能性は少なくありません。妊娠中に多量のアルコールを飲み続けると、赤ちゃんに発育障害などの影響があらわれます。多くの場合、妊娠中にお酒を飲んでいたママから生まれた子供の出生体重は標準よりもかなり少なくなります。また、妊娠中のアルコール摂取は流産のリスクを倍増させます。その作用はお酒の種類によらず、飲酒量が多いと危険です。具体的な量でいうと、下の図くらいです。
ビール 大びんで3本以上
日本酒 3合以上
ワイン グラスで3杯以上
妊娠中のストレスから、飲酒が増えていく可能性も考えられます。妊娠中は「赤ちゃんのために!」と思って、飲酒を控えることが賢明ではないでしょうか?
2.喫煙が赤ちゃんに及ぼす影響
喫煙がおなかの赤ちゃんに及ぼす影響で最も多くみられるのが、出生時の低体重です。妊娠中の喫煙量が多いほど、赤ちゃんの体重が少なくなる傾向があります。タバコを吸わないママから生まれた子供に比べ、妊娠中に喫煙していたママから生まれた子供の平均体重は170gほど少なくなります。喫煙歴が長いほど、出生時の体重が低体重になる傾向があるようです。また、喫煙が赤ちゃんへ及ぼす影響は早産や死産の発生、生涯続く胸部感染症や喘息なども考えられています。さらに、喫煙するママを持つ乳児は「乳幼児突然死症候群」の発生率が高いことが報告されています。
タバコを吸うと、ニコチンの影響で血管の収縮が起こり、おなかの赤ちゃんとママを結ぶ胎盤を流れる血液の量が減る為、赤ちゃんに十分な酸素が届かなくなります。また、タバコの煙に含まれる一酸化炭素は酸素の約250倍という強さでヘモグロビンと結びつきます。喫煙により、一酸化炭素が血液中のヘモグロビンと結びついてしますと、本来結ばれるはずの酸素と結合できなくなり、母子ともに低酸素状態になります。
タバコを吸う人が吐き出す主流煙より、タバコの燃えている部分から立ち上がる副流煙のほうが、数十倍〜数百倍もの高い濃度の有害物質が含まれます。ニコチンやタールなどの有害物質も胎盤を通じて赤ちゃんに伝わって悪影響を及ぼします。
ママがが禁煙をすることはもちらんですが、ママがタバコを吸わなくても、周りの家族が喫煙するときは、タバコの害を伝え禁煙に協力してもらいましょう。
3.妊娠中のカフェインの影響
カフェインは軽い興奮剤で、ママがカフェインを摂取しているときは、お腹の赤ちゃんも同様の刺激を受けていることになります。コーヒーなどに含まれるカフェインは、胎盤を通して赤ちゃんに届きます。赤ちゃんがカフェインを分解するのにかかる時間は、大人の約20倍と言われています。また、カフェインは食事で取った鉄分を流失させてしまいます。食後にコーヒーや紅茶を1杯飲むと、食事で取った鉄分の60〜80%が失われるといわれています。食事の前後1時間はカフェインの摂取を避けると良いそうです。
一日に2〜3倍程度であれば問題ありませんが、できれば妊娠中はカフェインが含まれていない麦茶や番茶、ハーブティー、カフェインが少ない中国茶 などの飲み物を飲んではいかがでしょうか?
大量のカフェインの摂取(1日4〜7杯のコーヒー)すると、流産や死産の危険性を高めることが立証されています。コーヒーの好きなママのために、たんぽぽから作られたノンカフェインのタンポポコーヒー
いかがでしょうか、妊活中、もしくは妊娠の可能性がある場合の薬と嗜好品の服用と摂取の注意点まとめでした。
一般的な注意摂取量は個人の特性にあてはまらない可能性もあります。上手に知識を高めつつ「自分の体ならどうか?」について、不妊治療院のお医者さんとよく話されることが重要ですね。