35歳で始める不妊治療のエピソードをシェアする妊活ブログ。不妊原因のない旦那とバセドウ病の嫁は、できれば自然妊娠を望みつつ不妊治療を開始した。周りが産み始める焦り、親族からのプレッシャー、刻々と歳をとる自分への責任感。夫婦は友達の妊娠やブログの妊活情報に狼狽する日々を乗り越え、いつしかベビーを抱っこできる日がくるんだろうか?

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甲状腺疾患と妊娠に悩む人って・・・バセドウ病の私もそのひとり


甲状腺疾患であるバセドウ病という病気を知っていますか?

甲状腺は性ホルモンをつかさどるところですから、妊活や妊娠・出産には少なからず影響を及ぼす可能性が強いのです。この問題、結婚して妊娠を希望している当事者は悩みますよね・・・
甲状腺に異常や疾患があれば不妊の原因となるのか?妊娠しにくいのか?妊活には致命的なネガティブ要因なのか?
疾患には個人差があるので、この問題の正解はないと思います。でも、人の体験に触れておくことは当事者にとっても有益なことです。

このページではバセドウ病の疾患歴を書き残しながら、不妊治療との因果関係についても触れてみたいと思います。


――甲状腺に異常があると最初に知ったのは高校生のとき。トイレに入ってふと鏡を見ると、のどにピンポン玉のような丸い腫れがあったのです。
痛みも何もない一方で、ゴクンと唾を飲み込むとグリグリと動くんですね。かと言って、息苦しくもなんともないので気付きませんでした。
咽喉にあるのだからと、総合病院の耳鼻咽喉科へ行きました。するとすぐに内科へまわされ、血液検査と超音波エコーの検査がありました。
担当医の第一声は・・・・・・
「甲状腺が悪いみたいだね」
甲状腺と言う言葉を聞かされたのはこのときが初めて。エコー検査による画像を見たところ、「悪性の腫瘍ではないみたいだから様子をみましょう」とのこと。
それより、血液検査で貧血がひどいからそっちを先に、いや胃潰瘍があるからこっちから……と後回しにされ、そのままウヤムヤに……

けっきょく、そのまま他の治療をしている間に咽喉のピンポン玉は消えてしまい(全体的に腫れた感じは残ったけど)「ま、いっか」と放置することに……(若いときは体の異常に無頓着なものですね・・・)

それから十数年。
旦那と交際中にひょんなことからこの話が出たら、「どうしてちゃんと病院いかないの! 早くいっといで!」と叱られるハメに。
旦那とは結婚も想定した関係だったので、彼にとっても甲状腺疾患は将来の妊娠について一抹の不安でもあったのでしょう。
旦那の一押しによって、ネットで甲状腺治療で評判の良い病院を探した私は通院を決めました。

ちなみに、甲状腺機能障害は外見に症状が現れることが多く、美容院や歯科治療中に「あれ? 甲状腺悪いの?」なんて言われたことがある人いるかもしれません。(私もたまに言われたもんです)
完全治癒は難しくけっこう長くかかる病気ではありますが、ちゃんと治療すれば日常生活に支障をきたすこともなく普通に暮らせる病気ですから、ちゃんと治療しましょうね?! (まあ、このときの私は「おまえが言うな!」って感じだったんですけど)


時は流れます・・・・・・

地元から少し離れた場所にある甲状腺専門病院へ通うことになったのは、旦那と結婚の約束をしたばかりのころでした。


それまで知らなかったのですが、甲状腺専門病院というのはけっこうあちこちにあるらしいですね。そして、甲状腺疾患の女性で妊娠を考えている人が少なくない。でも、腕の良いところは限られているようで、人気の病院は新幹線や飛行機でわざわざ遠くからやってくる人もいるようです。
まあ、一度症状が落ち着けば年に数回の定期検診で済むようになる病気だからできることかもしれません。

甲状腺はホルモンを作って分泌する臓器です。私が患っている甲状腺疾患は『バセドウ病』というやつで、新陳代謝をうながす甲状腺ホルモンが通常より多くなってしまうもの。
新陳代謝が高まる分、汗かきになったり、鼓動がはやまったり、食べても食べても痩せてしまうそうで。(まあ、私はそこまでの症状の人が7つも8つも飲まなきゃならない薬を、ひとつで十分だったくらいの初期症状だったので、特に痩せすぎということもなかったわけですが)

思い出すだに恐ろしい検査といえば、あれですよあれ! 穿刺吸引細胞診!
甲状腺は咽喉にあるんですけど、私の咽喉は蝶の形に腫れてたんですな。痛くもなんともなかったけど。で、その腫れの中に11個だかの小さな腫瘍があるんだと。
甲状腺のそうした腫瘍は良性のものはほっといてもいいんですが(手術する人もいますが)、甲状腺癌になる人もいるんだって。(まあ、甲状腺の癌は完治率が高い癌なので、けっこう治っちゃうらしいですが)
長い針を咽喉に刺して、その腫瘍一つ一つから組織を採って良性かどうかを調べるという検査です。

これ・・・ハンパ無い恐ろしさです!!

また、甲状腺シンチグラフィーも怖かったです。
甲状腺疾患も幾つか種類がありまして、そのうちの一つは放射性物心を甲状腺に集めてしまうそうです。で、放射線物質を血管に注入して血管の流れを見守りながら、甲状腺に溜まるかどうかを見る検査。
放射性物質といっても少量なので人体に影響はありませんが、妊娠中の胎児には劇的にやばい検査です。

たいしたことないよー怖くないよーって言ったって、バームクーヘンを3つ並べたみたいな、あのいかにも「放射能まくよ」みたいなマークついた箱から取り出した液体を、注射器で注入されるあの恐怖……
ガクガク(((( ;゚Д゚))))ブルブル

とまあ、こんな具合に妊活中&妊娠中では踏み出しにくい検査もありますので、心当たりのある人は(咽喉が腫れてる、汗かきで疲れやすいとか)ぜひぜひ早めに検査することをオススメします!

けっきょくのところ、高校生のときに気付いてからずっとほっといた甲状腺疾患ですが、検査の結果たいしたことはありませんでした。
とはいえ、長く通院して検査して経過をみなければいけない病気ですから、私の甲状腺病院通いはここに本格的に始まったのでした。


さらに時は流れます・・・
結婚して東京へ引っ越してきてから、某大手甲状腺治療専門のI病院へ転院となりました。前院での怖い検査の結果を持ち込んだので、当然のごとくあらたな検査は必要なく、通院のたびの血液検査と診察のみでした。

薬も、結婚後で妊娠希望と伝えてあったので、より安全なチウラジールという薬に変えてもらいました。


ところで、昆布などに含まれるヨードは甲状腺の原料となる成分なので、バセドウ病の私は摂り過ぎると薬で抑えてある(あるいは、薬は飲まなくても落ち着いた状態の)甲状腺が元気になって病気が悪化したりぶり返すことがあるらしいです。
ふだん気をつけて摂取を控えているのは次のとおりです。

  • 昆布など海草類
  • 昆布を含むアクエリアス、十六茶などの一部飲料
  • 昆布だしの食べ物
  • ヨード卵
  • ヨードチンキ、ヨード系うがい薬

ここで、よくご存知の方はあれ? と思われるかもしれません。
妊活の検査の子宮卵管造影検査に使う造影剤ってヨードのが多いんですよね?
I病院でいただいたパンフレットに、こんなことが書いてありました。

「手術や放射線ヨード治療後の妊娠、これらの治療後半年から一年位の間は、甲状腺機能が安定していないことも多いので、妊娠を避けることをお勧めします。人によって期間は違いますので医師に確認してからご計画下さい」

私はその年の正月、血液検査の結果が正常値に戻っていて薬の必要がなくなっていました。(完治したわけではありません)
無知もあって「ま、大丈旦那だろ」と子宮卵管造影検査を受けてすぐの妊娠でしたが、幸い現在も血液検査では正常値のまま。
私の場合は運が良かった? ですが、本来であれば半年から1年間の避妊を勧められる場合もあったんだと思うと、正直複雑な思いです。

さて、甲状腺疾患の薬は妊娠中の女性に良いのか悪いのか?というテーマですが、どんなクスリも赤ちゃんが過ごす胎盤を通過することで、妊娠中の胎児への影響が心配されますよね。私の主治医の意見は以下の通りです。

バセドウ病の甲状腺刺激抗体は胎盤を通過するので、お腹の赤ちゃんもお母さんの甲状腺にも影響を与えることがありますが、お母さんがきちんと検査して処方された薬を飲むことで赤ちゃんの治療も同時にできます。

赤ちゃんに影響のない薬もあるので、妊娠中とはいえこの場合の内服はお腹の赤ちゃんに必要なことなのです。妊娠中の薬物治療は大きな悩みだと思いますが・・・

妊活でも女性のホルモンに影響を与える治療がありますよね。病状によっては流産や早産しやすくなったり、避妊をすすめられることもあるようです。
甲状腺疾患を持つ方はぜひ早め早めの診察と、担当医への相談をお勧めします
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